04日 8月 2019
座禅体験六日目『満喫する一日』
満喫する一日
龍雲寺での生活にも慣れてきたところで
龍雲寺での一日の流れをまとめます
朝の4時に起床して
全身に気を巡らせる立禅と
全身の経絡を通す経絡体操を行います
立禅のときには、
海の波が押し寄せて引いて行くようなイメージで呼吸しますが
それは、生理学的な根拠をもっていると
私は思います
からだの中心の背骨への集中が極まると、脳の中から身体に流れる脳脊髄液のリズムが感じ取れます
それは、正に押し寄せて引いて行く海の波のリズムとかなり似ています
このような開け方には
身体のリズムが感じ取れやすい時間です
今朝はヨガの指導歴40年の岡先生の
ヨガのシェアリングがありました
堂長さんのお申し出もあり
頭と内臓に気を巡らせる頭立のポーズのシェアリングです
岡先生のお持ちのタラントの分かち合いは素晴らしい
5時7時まで朝の坐禅です
7時ごろに本堂での朝の礼拝が約一時間
8種類のお経を唱えながらの21回の五体投地をします
21回の五体投地をしながら
受我微供三業礼
を唱えますが
この意味とは
私のこのわずかな
身体と心と思いを持って
礼拝いたします
という意味であります
お釈迦さまのもっとも優れた16羅漢さまに
私たちもその悟りへとお導き下さいと
願いを込めて礼拝します
朝課で
秋葉さんに参り般若心経をとなえた後
世界平和鐘を鳴らす
朝課後の8時に朝ご飯の小食(しょうじき)をとる
シンプルな玄米のお粥です
朝のご飯のお片づけ後は作務です
床の雑巾がけや草むしりなど
11時ごろから中食の用意です
今日の中食の当番は私です
私が作った中食はサラダビビムパ
ありがたく、
みなさんに喜んで頂き
私も嬉しかったです
3時ごろから晩ご飯の薬食まで休憩ですが
今日は
近くの温泉に行きました
ありがたい いい湯でした(^.^)
5時に晩課で
秋葉さんと北側の弁天さんにお参りして
もう一度、世界平和の鐘をならす
晩の7時に夜の坐禅
9時には夜のお挨拶
今日、一日に感謝し
明日の予定などを知らされる
いよいよ部屋に戻り、
寝る準備をします
8畳ぐらいの部屋に水道と洗面器あり
多いときには、ここで4人が泊まることもありますが
今回は岡先生と二人だけでした
去年の冬なんかは
この部屋で4人が10日間、
過ごしたことがありましたが
お互いのパーソナルスペースへの浸入しまぐりでした
家族でなえ、
長い時間をこんなに近くいられることがないのに
八畳の部屋での4人の
その距離が近すぎるが故に
我を殺し、互いを思いやらなくては
やっていけない状況になります
【しかし、この部屋での短かかった
その距離のおかげで、長野県の信子さんと知加ちゃん、瑞雲寺の副住職である根田さんとのありがたい仏縁に出逢えることが出来ました】
初対面で
わずか10日間ご一緒であったのに
長年付き合ってきたお友達のように感じます
去年の冬
その時期にご一緒だった尼さんの蓮華さんは
だから、
少しでも一人になれる時間を過ごす為にも
坐禅堂に坐れざる得ない状況になります
と言いました
なるほど!
坐禅堂に坐ると…
海より広い心の空間が確保出来ます
長いような短いような一日が終わり
10時ごろに何にも考えずにお休みです
本殿の屋根の上には
北斗七星と北極星が
天の扉を開くかのように
満天の星空へ向かって
その慈悲の手をひらいている
G・リー合掌